【一般問題】「Aの抵抗はBの抵抗の何倍」を攻略する

【一般問題】「Aの抵抗はBの抵抗の何倍」を攻略する

毎年出題されるわけでもなく、かといって2年に1度くらいの割合で出てくるのがこの問題。

面倒なので、解法の法則・公式を一気に覚えちゃおう。

この問題は以下の原則から答えを導き出すことができる。

直径が太くなる(断面積が大きくなる)→抵抗は小さくなる
電線が長くなる→抵抗も大きくなる
断面積=半径×半径×円周率

でも、いちいち面倒なので、この数式を覚えよう。

(直径B÷直径A)²×(長さA÷長さB)

電線の太さは本来、半径×半径×円周率で導き出した面積を比較する必要がある。

でも、ここでは抵抗の大きさを単純に比較するだけだから、上記の式に省略しても問題ないよ。

では、練習問題だ。

Aは直径1.6mm、長さ40m、Bは直径3.2mm、長さ20mという条件で、Aの抵抗はBの抵抗の何倍かを計算してみよう。

まず、直径は、(3.2÷1.6)²=4。

次に長さは、40÷20=2

4×2=8。

なので、Aの抵抗はBの抵抗の8倍になる。

「Aの抵抗はBの抵抗の何倍」は、(直径B÷直径A)²×(長さA÷長さB)を計算する。

直径2.6mmは断面積5.5㎟とほぼ同じ

あと、注意してほしいのが、直径と断面積を織り交ぜて出題するパターン。

こういう時は落ち着いて、直径2.6mm≒断面積5.5㎟という知識を思い出そう。

問題演習

それでは、実際の試験問題で出題された問題を解いてみよう

令和2年度下期 午後

A、B2本の同材質の銅線がある。Aは直径1.6mm、長さ100m、Bは直径3.2mm、長さ50mである。Aの抵抗はBの抵抗の何倍か。
イ. 1
ロ. 2
ハ. 4
ニ. 8

(直径B÷直径A)²×(長さA÷長さB)より、
(3.2÷1.6)²×(100÷50)
=4×2
=8
正解は

令和2年度下期 午前

A、B2本の同材質の銅線がある。Aは直径1.6mm、長さ20m、Bは直径3.2mm、長さ40mである。Aの抵抗はBの抵抗の何倍か。
イ. 2
ロ. 3
ハ. 4
ニ. 5

(直径B÷直径A)²×(長さA÷長さB)より、
(3.2÷1.6)²×(20÷40)
=4×1/2
=2
正解は

平成29年度上期

A、B 2本の同材質の銅線がある。Aは直径1.6mm、長さ20m、Bは直径3.2mm、長さ40mである。Aの抵抗はBの抵抗の何倍か。
イ. 2
ロ. 3
ハ. 4
ニ. 5

(直径B÷直径A)²×(長さA÷長さB)より、
(3.2÷1.6)²×(20÷40)
=4×1/2
=2
正解は

平成27年度上期

A、B2本の同材質の銅線がある。Aは直径1.6mm、長さ20m、Bは直径3.2mm、長さ40mである。Aの抵抗はBの抵抗の何倍か。
イ. 2
ロ. 3
ハ. 4
ニ. 5

(直径B÷直径A)²×(長さA÷長さB)より、
(3.2÷1.6)²×(20÷40)
=4×1/2
=2
正解は

平成25年度上期

A、B2本の同材質の銅線がある。Aは直径1.6mm、長さ20m、Bは直径3.2mm、長さ40mである。Aの抵抗はBの抵抗の何倍か。
イ. 1
ロ. 2
ハ. 3
ニ. 4

(直径B÷直径A)²×(長さA÷長さB)より、
(3.2÷1.6)²×(20÷40)
=4×1/2
=2
正解は

平成24年度上期

直径1.6mm、長さ8mの軟銅線と電気抵抗が等しくなる直径3.2mmの軟銅線の長さmは。ただし、軟銅線の抵抗率は同一とする。
イ. 4
ロ. 8
ハ. 16
ニ. 32

まず、二つの軟銅線の抵抗率は同じなので、公式が1になるように計算する。
3.2mmの軟銅線の長さをXとして、
(直径B÷直径A)²×(長さA÷長さB)=1で計算してみよう
(3.2÷1.6)²×(8÷X)
=4×8/X
=32/X
X=32
正解は

平成23年度上期

A,B2本の同材質の銅線がある。Aは直径1.6mm,長さ40m,Bは直径3.2mm,長さ20mである。Aの抵抗はBの抵抗の何倍か。
イ. 2
ロ. 4
ハ. 6
ニ. 8

(直径B÷直径A)²×(長さA÷長さB)より、
(3.2÷1.6)²×(40÷20)
=4×2
=8
正解は
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