今回は令和6年度第二種電気工事士試験下期試験の受験対策として、令和6年度上期試験までの受験者や合格者の推移を確認しつつ、筆記試験の出題傾向を分析し、下期 試験の対策をおこなう動画を配信します。
2024年10月27日(日)に差し迫る下期試験を受ける受験生の参考になれたらうれしいです。
【2024年最新版】第二種電気工事士試験の受験者数・合格者数
まずは、一般法人社団電気技術者試験センターが発表した、令和6年度第二種電気工事士上期試験の結果についてより、受験者と合格者の動向を確認してみましょう。
令和6年度上期の学科試験、いわゆる筆記試験の受験者数は、1年前の令和5年度とほぼ同じです。
令和3年、4年の上期試験の受験者はコロナ渦前の令和元年を上回っていたものの、ここ2年は受験者数がわずかながら低迷してきています。
一方で、令和6年度上期の合格率に関しては60%で、平均的な数字に収まりました。
出題の難易度が想定する受験者のレベルと合致していたと考えられます。
直近3年間で比較してみると、合格率は高い水準に位置しています。
また、紫はCBT方式の受験者数の推移です。
令和5年上期試験から導入されたCBT方式の筆記試験ですが、令和6年度上期は1年前に比べて約2500人増の10730人でした。
受験者数全体からみたら約15%前後ですが、確実に割合が増えています。
しかし、CBT方式導入の目的であった全体の受験者総数の増加までには至っていないようです。
次に技能試験の受験者と合格者の動向を確認してみましょう。
令和6年度上期の学科試験の受験者数は50668人で、令和5年度上期よりも1000人近く増加していました。
これは難易度の高かった令和5年度下期の技能試験で不合格だった受験者が再受験したためだと考えられます。
直近3年間で比較してみると、合格率は右肩下がりになっていることがわかります。
令和6年度は、2017年から固定されていた13問の候補問題のうち2問が変更になりました。
直近の上期の合格率は74%前後でしたが、問題変更が合格率の低下に影響を与えたと考えらることができます。
【2024年最新版】第二種電気工事士試験の学科試験(筆記方式)の出題傾向
続いて筆記試験の出題難易度について分析してみます。
出題は例年通り50問で、30問以上正解することで技能試験を受験するステップに進むことができます。
令和6年度の筆記試験は比較的易しい問題が多い印象で、このことが先程の合格率の上昇に結び付いていると思われます。
特に一般問題は、30問中9問が令和5年度下期試験と同じような問題でした。
一般問題の合格ラインといわれている18問は過去8回分の問題からすべて出題されています。
また、今まで出題されたことのない新しい問題が3問ありました。
そのうち2問は基礎知識を使って解くことができます。
その他の問題も着実に抑えるところで点数を取れば、8割前後は得点できるのではないでしょうか。
令和6年度(2024年)下期第二種電気工事士試験の学科試験(筆記方式)の対策・攻略法・勉強方法
この状況を踏まえたうえで、令和6年度下期試験の対策を紹介します。
まずは、令和6年度上期の問題を徹底的にやりこむこと。
ここのところ、前回の筆記試験で出題したものとまったく同じ問題を立て続けに出題してくる傾向が続いています。
これには一人でも多くの技能試験受験者を増やすための意図があるのかもしれませんが、サービス問題であることには変わりありません。
正解の選択肢を暗記するくらいの心構えで取り組みましょう。
次に令和3年度下期午後、令和4年度上期午前を重点的にやりこむ。
筆記試験の傾向として、10回前くらいの試験に出題した問題を再出題させる傾向があります。
令和6年度上期筆記試験の一般問題では、10回前の試験に当たる令和3年度下期午前と令和令和3年度上期午後から同じ問題が7問以上出題されました。
また、配線図問題でも、配線図は違うものの同じ知識を問う設問が出題されていました。
先程の2回分の問題で不正解だった箇所は徹底的に復習しましょう。