【2022年(令和4年度)】第二種電気工事士 上期筆記試験【午前】を解説

KOJO
今日は2022年5月29日(日)に行われた令和4年度第二種電気工事士 上期筆記試験【午前】の問題と解説を始めるよ。

▼問1〜30一般問題の速報解説

▼問31~50配線図問題の速報解説

午後試験はこちら⇒【2022年(令和4年度)】第二種電気工事士 上期筆記試験【午後】を解説

筆記試験の合格発表

筆記試験の結果がわかるのは6月13日

電気技術者試験センターのホームページでチェックできるよ。

そして、7月7日より技能試験の受験票が発送される。

技能試験の日程は7月23日(土)もしくは24日(日)。

筆記試験が終わったら、1週間くらい休憩して、技能試験に向けた勉強を再開させよう。

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技能試験では、配線図を書き上げて指示の通りに配線を結線させ、回路を組み立てていく。

筆記試験の知識が役立つ部分もあるけど、基本的には別の能力が必要になる。

だから、筆記が得意な人もしっかりと技能試験対策をしておかなければならないんだ。

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一般問題

 本問題の計算で√2、√3及び円周率πを使用する場合の数値は次によること。√2=1.41、√3=1.73、π=3.14

 次の各問いには4通りの答え(イ、ロ、ハ、ニ)が書いてある。それぞれの問いに対して答えを1つ選びなさい。
 なお,選択肢が数値の場合は最も近い値を選びなさい。

問1

図のような回路で、電流計Ⓐの値が1Aを示した。このときの電圧計ⓥの指示値[V]は。

 イ . 16
 ロ . 32
 ハ . 40
 ニ . 48

この問題では直列・並列接続での電流と電圧の性質が理解できているかが問われている。

例えば2つの異なる抵抗があるとしよう。
これを直列接続した場合、2つの抵抗に流れる電流[A]は同じだけど、電圧[V]は異なる。
一方、並列接続した場合、2つの抵抗に流れる電圧[V]は同じだけど、電流[A]は異なる。

イメージとしては、直列だと電圧は抵抗に出会うたびに徐々に削られる、並列だと電流は各回路に分散するから減少するという感じで覚えておこう。

さて、この問題では、電流計Ⓐのある並列回路全体と電圧計ⓥの抵抗は直列関係にあるから、流れる電流は同じ。

つまり、並列回路全体の電流を求め、そこから電圧計ⓥの電圧[V]を求めていく順番になるよ。

まず、並列回路は電圧[V]が同じ。

電圧=電流×抵抗より、8Ωの回路の電流は1Aだから、
1×8=8[V]

上の4Ωが2つの回路と、一番下の4Ωが1つの回路も8Vなので、電流=電圧÷抵抗よりそれぞれの電流[A]を求めると、
8÷(4+4)=1[A]

8÷4=2[A]

並列回路の電流を合わせると、全体の電流は4Aになる。

この電流は直列する電圧計ⓥを接続した抵抗にも流れる。
電圧=電流×抵抗より、
4×4=16[V]

正解は

復習しよう⇒【一般問題】スイッチを閉じたとき端子間の電圧

問2

ビニル絶縁電線(単線)の抵抗又は許容電流に関する記述として、誤っているものは。
 イ . 許容電流は、周囲の温度が上昇すると、大きくなる。
 ロ . 許容電流は、導体の直径が大きくなると、大きくなる。
 ハ . 電線の抵抗は、導体の長さに比例する。
 ニ . 電線の抵抗は、導体の直径の2乗に反比例する。

電線の許容電流は、絶縁被覆が発火することを防ぐために設定されているんだ。

そういう意味では、周囲の温度が上昇すれば危険が高まり、許容電流は小さくなる。

一方で、導体の直径が大きくなれば、その分許容電流も大きくなる。

また、電線の抵抗は導体の長さに比例し、導体の直径の2乗に反比例する。

正解は

問3

抵抗器に100Vの電圧を印加したとき、5Aの電流が流れた。1時間30分の間に抵抗器で発生する熱量[kJ]は。
 イ . 750
 ロ . 1,800
 ハ . 2,700
 ニ . 5,400

熱量の問題は、今までは接続不良によって発生する熱量を求める問題が出題されてきたんだけど、今回は印加(電圧を加えるという意味)したときに抵抗器に流れる熱量を求める問題に変更になった。

でも、計算方法は同じで、電力を求めて、そこに1秒あたりの熱量[J]を算出し、最後に[J]を1,000で割って[kJ]に変換するだけ。

電圧[V]×電流[I]=電力[W]より
100×5=500[W]

1時間30分を秒に換算すると、
500×60×90=2,700,000[J]

1,000[J]=1[kJ]なので、
2,700[kJ]

正解は
復習しよう⇒【一般問題】熱量を求める

問4

図のような交流回路において、抵抗8Ωの両端の電圧V[V]は。

 イ . 43
 ロ . 57
 ハ . 60
 ニ . 80

ここで問われているのは抵抗8Ωを流れる電圧[V]。
抵抗を流れる電圧は、電圧=電流×抵抗の式で求めることができる。

抵抗は8Ωだから、まずはこの回路の電流を計算しなければいけない。

そのために必要なのが回路全体の抵抗=合成インピーダンスというわけ。

√8²+6²
=√100
=10[Ω]

全体の電圧は100Vなので、電流=電圧÷抵抗より、

100÷10=10[A]

抵抗8Ωを流れる電圧は、電圧=電流×抵抗より、

10×8=80[Ω]

正解は

復習しよう⇒【一般問題】リアクタンスと力率

問5

図のような三相3線式回路の全消費電力[kW]は。

 イ . 2.4
 ロ . 4.8
 ハ . 7.2
 ニ . 9.6

デルタ結線の問題は解答がほぼ2つに決まっているから、ある意味、暗記で答えが出てしまう問題でもある。

今回は丁寧に解説していくよ。

問われている三相3線式回路の全消費電力[kW]は、インピーダンスから電流と電圧を計算して一相あたりの消費電力を求め、三相だから最後に3倍することで導き出せる

まずは1相のインピーダンスZを求めよう。

Z=√(6²+8²)=√100=10Ω

次に、回路に流れる相電流を求める。

200V÷10Ω=20A

これで電圧×電流で電力が計算できそうだけど、抵抗6Ωの力率を絡めて計算することが重要。

cosθ=6/10=0.6

一相あたりの消費電力は、

200V×20A×0.6=2,400W

三相分なので3倍し、さらにkWに換算するために1,000で割ると、

2,400×3÷1,000=7.2[kW]

正解は

問6

図のような三相3線式回路で,電線1線当たりの抵抗が0.15,線電流が10Aのとき,この電線路の電力損失[W]は。

 イ . 15
 ロ . 26
 ハ . 30
 ニ . 45

まず、電線1本当たりの電力損失を計算しよう。

電力損失=電圧×電流と、電圧=電流×抵抗より、

10A×(10A×0.15Ω)=15W

同様の電力損失が3つあるから、

15W×3=45W

正解は

問7

図のような単相3線式回路において,消費電力1000W,200Wの2つの負荷はともに抵抗負荷である。図中の✕印点で断線した場合,a-b間の電圧[V]は。
ただし,断線によって負荷の抵抗値は変化しないものとする。

 イ . 17
 ロ . 33
 ハ . 100
 ニ . 167

単相3線式回路の問題は、電圧を合成抵抗で割って全体の電流を計算し、問われている線間の抵抗と掛け算することで電圧を求めることができる。
200÷(10+50)×10≒33[V]

これでも求められるけど、もっとシンプルに考えるなら、比率を使って線間の抵抗を全体の抵抗で割った数字を全体の電圧に掛けても計算できる。
10÷(10+50)×200≒33[V]

僕としては後者の解き方がおすすめ。
正解は

問8

金属管による低圧屋内配線工事で,管内に直径2.0mmの600Vビニル絶縁電線(軟銅線)4本を収めて施設した場合,電線1本当たりの許容電流[A]は。
ただし,周囲温度は30℃以下,電流減少係数は0.63とする。
 イ . 22
 ロ . 31
 ハ . 35
 ニ . 38

電線の許容電流は必ず暗記しておこう。

電線の直径の場合、1.6㎜は27A、2.0㎜は35A、2.6㎜は48A。
より線(複数の電線)の場合は断面積になり、2.0㎟は27A、3.5㎟は37A、5.5㎟は47A。

あとは、電線の許容電流に電流減少係数をかけるだけ
35×0.63=22.05

正解は

問9

定格電流12Aの電動機5台が接続された単相2線式の低圧屋内幹線がある。この幹線の太さを決定するための根拠となる電流の最小値[A]は。
ただし,需要率は80%とする。
 イ . 48
 ロ . 60
 ハ . 66
 ニ . 75

電動機の電流の最小値は定格電流の合計が50Aを超えるかどうかで計算式が変わるけど、先に需要率を含めた電流の合計を計算しよう。

12A×5×0.8=48A

定格電流の合計が50Aを超える場合は1.1を、50A以下の場合は1.25を定格電流の合計に掛ける。
今回は後者だから
48×1.25=60

正解は

復習しよう⇒【一般問題】電動機に接続する幹線の電流の最小値

問10

定格電流30Aの配線用遮断器で保護される分岐回路の電線(軟銅線)の太さと,接続できるコンセントの図記号の組合せとして,適切なものは。
ただし,コンセントは兼用コンセントではないものとする。

まず、定格電流30Aの配線用遮断器に適した電線は、直径2.6㎜、もしくは断面積5.5㎟のものになる。
この時点で選択肢はイとニに絞られる。

次にコンセントの定格電流を考えてみよう。

ニは20Aと書いてあるけど、イには何も書いていない。
何も書いていないコンセントの定格電流は15Aになる。

30Aの配線用遮断器に対応するコンセントは20A以上だから、15Aのイは適切じゃないね。

正解は

問11

低圧の地中配線を直接埋設式により施設する場合に使用できるものは。

イ.600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)
ロ.屋外用ビニル絶縁電線(OW)
ハ.引込用ビニル絶縁電線(DV)
ニ.600Vビニル絶縁電線(IV)

2年に一度の間隔で出題される頻出問題。

地中配線で使用することができるのはケーブルのみ。

配線図問題でも出題されるから即答できるように覚えておこう。

正解は

問12

600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形(EM-EEF)の絶縁物の最高許容温度[℃]は。
 イ . 60
 ロ . 75
 ハ . 90
 ニ . 120

電線の最高許容温度の問題はごくまれに出題されるから注意しよう。

600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形の最高許容温度は75℃。

一般的な600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形の最高許容温度60℃よりも、少し高めに設定されていることを頭に入れておこう。

正解は

問13

電気工事の種類と、その工事で使用する工具の組合せとして,適切なものは。

イ.金属線ぴ工事とボルトクリッパ
ロ.合成樹脂管工事とパイプベンダ
ハ.金属管工事とクリックボール
ニ.バスダクト工事と圧着ペンチ

ボルトクリッパはチェーンなどの鉄線を切断する器具で、金属線ぴの切断には使用しないからイは×

パイプベンダは金属管を曲げる器具で、合成樹脂管工事には適さないからロは×

クリックボールは先端にリーマをつけて金属管の面取りを行う器具。この組み合わせは適切だね。

バスダクト工事ではケーブルを使わないため、ケーブル工事で使用する圧着ペンチの出番もない。だからニは×

正解は

問14

三相誘導電動機が周波数50Hzの電源で無負荷運転されている。この電動機を周波数60Hzの電源で無負荷運転した場合の回転の状態は。

イ.回転速度は変化しない。
ロ.回転しない。
ハ.回転速度が減少する。
ニ.回転速度が増加する。

三相誘導電動機の周波数と回転速度は比例の関係で、周波数が増加すれば回転速度も増加する。

正解は

問15

蛍光灯を、同じ消費電力の白熱電灯と比べた場合,正しいものは。

イ.力率が良い。
ロ.雑音(電磁雑音)が少ない。
ハ.寿命が短い。
ニ.発光効率が高い。(同じ明るさでは消費電力が少ない)

蛍光灯は、白熱電灯と比べて、力率が悪くて(発熱しにくい)、寿命が長くて、発光効率が高い反面、雑音が多く感じられる特徴がある。

正解は

問16

写真に示す材料の用途は。

イ.PF管を支持するのに用いる。
ロ.照明器具を固定するのに用いる。
ハ.ケーブルを束線するのに用いる。
ニ.金属線ぴを支持するのに用いる。

これは合成樹脂管(PF)工事に使う、PF管用サドル(合成樹脂製サドル)のこと。

正解は

問17

写真に示す機器の名称は。

イ.水銀灯用安定器
ロ.変流器
ハ.ネオン変圧器
ニ.低圧進相コンデンサ

この写真と機器の名前の組み合わせは必ず暗記しよう。

正解は

問18

写真に示す測定器の用途は。

イ.接地抵抗の測定に用いる。
ロ.絶縁抵抗の測定に用いる。
ハ.電気回路の電圧の測定に用いる。
ニ.周波数の測定に用いる。

この測定器は接地抵抗計で、アーステスタとも呼ばれている。

その名前のとおり、接地抵抗を測定する際に使用するよ。

正解は

問19

単相100Vの屋内配線工事における絶縁電線相互の接続で、不適切なものは。

イ.絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆した。
ロ.電線の引張強さが15%減少した。
ハ.電線相互を指で強くねじり,その部分を絶縁テープで十分被覆した。
ニ.接続部の電気抵抗が増加しないように接続した。

選択肢を検討してみると、接続前と同じ状態を保っているイとニは問題が無さそうに感じるね。

電線の引張強さは20%以上減少させなければ問題ないから、ロは適切。

ということで、不適切なのはハ。
電線相互を指で強くねじった後にはんだ付けをしよう。

正解は

問20

電気設備の簡易接触防護措置としての最小高さの組合せとして、正しいものは。
ただし、人が通る場所から容易に触れることのない範囲に施設する。

イ.a,h
ロ.b,g
ハ.c,e
ニ.d,f

これは難問。

「電気設備の技術基準の解釈」によると、簡易接触防護措置としての最小高さは、屋内で床面からの最少高さは1.8m、屋外で地表面からの最小高さは2mと規定されている。

これは、人が簡単に触れない高さということで設定されているんだ。

とはいえ、暗記していないと解けないから、正解者はかなり少ないんじゃないかな。

今まで出題が無かったけど、これから試験を受ける人は念のため、覚えておいてね。

正解は

問21

低圧屋内配線の図記号と、それに対する施工方法の組合せとして、正しいものは。

まず、配線をチェックしていこう。
「―」は天井隠ぺい配線、「‐‐‐」は露出配線になる(ちなみに線が長い「---」は床隠ぺい配線)。
ここから残る選択肢はハとニ。

次に電線管の種類を確認する。()内に記号で書かれているのが電線管だよ。
ハは何も書かれていないのでネジのある薄鋼電線管。
選択肢には合成樹脂可とう電線管と書かれているから×。

ニの「F2」は2種金属可とう電線管を表しているから正しい。

正解は

復習しよう⇒【配線図問題】配線

問22

機械器具の金属製外箱に施すD種接地工事に関する記述で、不適切なものは。

イ.三相200V電動機外箱の接地線に直径1.6mmのIV電線を使用した。
ロ.単相100V移動式の電気ドリル(一重絶縁)の接地線として多心コードの断面積0.75mm2の1心を使用した。
ハ.単相100Vの電動機を水気のある場所に設置し,定格感度電流15mA,動作時間0.1秒の電流動作型漏電遮断器を取り付けたので,接地工事を省略した。
ニ.一次側200V、二次側100V、3kV・Aの絶縁変圧器(二次側非接地)の二次側電路に電動丸のこぎりを接続し、接地を施さないで使用した。

2020年(令和2年度)下期午後にも出題された問題。
感覚的に考えて、水気のあるところでは接地工事は省略できないと判断できるかが問われている。
正解は

問23

硬質ポリ塩化ビニル電線管による合成樹脂管工事として、不適切なものは。

イ.管の支持点間の距離は2mとした。
ロ.管相互及び管とボックスとの接続で,専用の接着剤を使用し,管の差込み深さを管の外径の0.9倍とした。
ハ.湿気の多い場所に施設した管とボックスとの接続箇所に,防湿装置を施し
た。
ニ.三相200V配線で,簡易接触防護措置を施した場所に施設した管と接続する金属製プルボックスに,D種接地工事を施した。

2020年(令和2年度)下期午前にも出題された頻出問題で、今回の午後試験にも出ていた。

合成樹脂管工事(合成樹脂製可とう電線管及びCD管を除く )の支持点間の距離は1.5m。

この1.5mは必ず暗記しよう。

余裕があれば、金属管の支持点間の距離は2.0m、合成樹脂製可とう電線管及びCD管は1.0mというのも覚えておこう。

正解は

問24

単相3線式100/200Vの屋内配線で、絶縁被覆の色が赤色、白色、黒色の3種類の電線が使用されていた。この屋内配線で電線相互間及び電線と大地間の電圧を測定した。その結果としての電圧の組合せで、適切なものは。
ただし、中性線は白色とする。

イ.黒色線と大地間  100 V・白色線と大地間 200 V・ 赤色線と大地間  0V
ロ.黒色線と白色線間 100 V・黒色線と大地間   0V・赤色線と大地間 200V
ハ.赤色線と黒色線間 200 V・白色線と大地間   0V・黒色線と大地間 100V
ニ.黒色線と白色線間 200 V・黒色線と大地間  100V・赤色線と大地間  0V

中立線=白色線は電気が通らないから0V
この知識があればすぐに解けるね。

正解は

問25

単相3線式100/200Vの屋内配線において、開閉器又は過電流遮断器で区切ることができる電路ごとの絶縁抵抗の最小値として、「電気設備に関する技術基準を定める省令」に規定されている値[MΩ]の組合せで、正しいものは。

イ.電路と大地間 0.2・電線相互間 0.4
ロ.電路と大地間 0.2・電線相互間 0.2
ハ.電路と大地間 0.1・電線相互間 0.1
ニ.電路と大地間 0.1・電線相互間 0.2

D種接地工事と「電気設備に関する技術基準を定める省令」の理解が問われている問題。

単相3線式100/200Vは、対地電圧が100V以下になる。
そのため、「使用電圧300V以下、かつ対地電圧100V以下」のグループに入るから、絶縁抵抗の最小値はそれぞれ0.1MΩになる。

正解は

問26

工場の200V三相誘導電動機(対地電圧200V)への配線の絶縁抵抗値[MΩ]及びこの電動機の鉄台の接地抵抗値[Ω]を測定した。電気設備技術基準等に適合する測定値の組合せとして,適切なものは。
ただし,200V電路に施設された漏電遮断器の動作時間は0.5秒を超えるものとする。

イ.0.4MΩ・300Ω
ロ.0.3MΩ・60Ω
ハ.0.15MΩ・200Ω
ニ.0.1MΩ・50Ω

ここでもD種接地工事と「電気設備に関する技術基準を定める省令」の理解が問われている。

この三相誘導電動機は使用電圧200V、対地電圧200Vだから、「使用電圧300V以下、かつ対地電圧150V超300V以下」のグループに入る。
そうすると絶縁抵抗値は0.2MΩ以上必要なので、選択肢はイとロに絞られる。

次のポイントは漏電遮断器。
D種接地工事は接地抵抗値は100Ω以下で、動作時間が0.5秒以内の漏電遮断器が施設されている場合は500Ω以下までOKなんだ。
本問の漏電遮断器は0.5秒を超えるから、接地抵抗値は100Ω以下になるね。

正解は

問27

直動式指示電気計器の目盛板に図のような記号がある。記号の意味及び測定できる回路で、正しいものは。

イ.永久磁石可動コイル形で目盛板を鉛直に立てて,直流回路で使用する。
ロ.永久磁石可動コイル形で目盛板を鉛直に立てて,交流回路で使用する。
ハ.可動鉄片形で目盛板を鉛直に立てて,直流回路で使用する。
ニ.可動鉄片形で目盛板を水平に置いて,交流回路で使用する。

計器の記号はマニアックな問題なんだけど、その中でも本問はさらに難しい。

左の記号は可動コイル形、右の記号は鉛直を示している。

肝心なのは、この計器は直流と交流、どちらの回路で測定ができるのかということ。
可動コイル形が使用できるのは直流回路のみ。

正解は

問28

「電気工事士法」において、一般用電気工作物に係る工事の作業でa、bともに電気工事士でなければ従事できないものは。

イ.a:配電盤を造営材に取り付ける。
  b:電線管に電線を収める。
ロ.a:地中電線用の管を設置する。
  b:定格電圧100Vの電力量計を取り付ける。
ハ.a:電線を支持する柱を設置する。
  b:電線管を曲げる。
ニ.a:接地極を地面に埋設する。
  b:定格電圧125Vの差込み接続器にコードを接続する。

この問題は頻出だから、必ずわかるようにしておこう。

まず、電線管を曲げたり、電線を収めることは電気工事士しかできない。
一方で、電線管用の管を設置したり、電線を支持する柱の設置は誰でも従事することができるんだ。
電線に影響を与えない作業は誰でもできると覚えておこう。
この基準で考えると、「定格電圧100Vの電力量計を取り付ける。」「定格電圧125Vの差込み接続器にコードを接続する。」も誰でもできるね。

一方、「配電盤を造営材に取り付ける。」「接地極を地面に埋設する。」は安全に作業するために電気に関する知識が必要だから、電気工事士でなければ従事できない。

正解は

問29

「電気用品安全法」における電気用品に関する記述として、誤っているものは。

ロの選択肢は頻出だから暗記してほしい。
これは特定電気用品以外の電気用品マークの説明。
特定電気用品は〇ではなく、(PS)Eではなくて<PS>Eとなるので誤り。
注意を促すために角ばっていると覚えよう。

正解は

問30

一般用電気工作物に関する記述として、誤っているものは。

イ.低圧で受電するものは,出力60kWの太陽電池発電設備を同一構内に施設すると,一般用電気工作物とならない。
ロ.低圧で受電するものは,小出力発電設備を同一構内に施設すると,一般用電気工作物とならない。
ハ.低圧で受電するものであっても,火薬類を製造する事業場など,設置する場所によっては一般用電気工作物とならない。
ニ.高圧で受電するものは,受電電力の容量,需要場所の業種にかかわらず,一般用電気工作物とならない。

この問題は引っかけが多いから、必ず選択肢を最後まで読もう。

ロの場合、太陽光、風力、水力などの小出力発電設備は、出力合計50kW未満であれば一般用電気工作物に該当する。

正解は

配線図問題

図は、鉄骨軽量コンクリート造一部2階建工場及び倉庫の配線図である。この図に関する次の各問いには4通りの答え(イ,ロ,ハ,
ニ)が書いてある。それぞれの問いに対して,答えを1つ選びなさい。

【注意】
1. 屋内配線の工事は、特記のある場合を除き電灯回路は600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)を用いたケーブル工事である。
2.  屋内配線等の電線の本数、電線の太さ及び1階工場内の照明等の回路、その他、問いに直接関係のない部分等は省略又は簡略化してある。
3.  漏電遮断器は、定格感度電流30mA、動作時間が0.1秒以内のものを使用している。
4.  選択肢(答え)の写真にあるコンセントは、「JIS C 0303:2000 構内電気設備の配線用図記号」で示す「一般形」である。
5.  ジョイントボックスを経由する電線は、すべて接続箇所を設けている。
6.  3路スイッチの記号「0」の端子には、電源側又は負荷側の電線を結線する。

22-1-am

問31

①で示す部分の最少電線本数(心線数)は。

イ . 3
ロ . 4
ハ . 5
ニ . 6

まず、電線の上にあるスイッチ「イ」とスイッチ「ロ」から負荷に伸びる心線がそれぞれ1本必要だね。
それと、分電盤L-2の電源©から1階の蛍光灯とスイッチに接地側電線(白線)と非接地側電線(黒線)を接続するから、ここでも2本必要。

ということで最小電線本数は4本。

正解は

問32

②で示す引込口開閉器の設置は。
ただし、この屋内電路を保護する過負荷保護付漏電遮断器の定格電流は20Aである。

イ . 屋外の電路が地中配線であるから省略できない。
ロ . 屋外の電路の長さが10m以上なので省略できない。
ハ . 過負荷保護付漏電遮断器の定格電流が20Aなので省略できない。
ニ . 屋外の電路の長さが15m以下なので省略できる。

300V以下の屋内電路に接続されていて、20A以下の配線用遮断器が施設されている場合、屋外配線の長さが15m以下であれば、引込開閉器は省略することができる。

住宅と車庫との長さが問われたら15mと反射的に思い浮かぶようにしよう。

正解は

問33

③で示す部分の配線工事で用いる管の種類は。

イ . 硬質ポリ塩化ビニル電線管
ロ . 耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル電線管
ハ . 耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管
ニ . 波付硬質合成樹脂管

この問題のヒントは、矢印の左側にある(FEP)

FEPとはFlexible Electric Pipeの略で、波付硬質合成樹脂管のことを指します。

正解は

問34

④で示す図記号の名称は。

イ . フロートスイッチ
ロ . 圧力スイッチ
ハ . 電磁開閉器用押しボタン
ニ . 握り押しボタン

この記号は電磁開閉器用押しボタン。

ボタンの下にある□の中にSが入った図記号は電磁開閉器やカバースイッチを表しているから、ここから連想することもできる。

必ず覚えておこう

正解は

問35

⑤で示す引込線取付点の地表上の高さの最低値[m]は。
ただし、引込線は道路を横断せず、技術上やむを得ない場合で交通に支障がないものとする。

イ . 2.5
ロ . 3.0
ハ . 3.5
ニ . 4.0

引込線取付点の高さは、原則として4m以上だけど、交通に支障がない場合は例外として2.5m以上で認められている。

試験では2.5mが問われることが多いから覚えておこう。

正解は

問36

⑥で示す部分に施設してはならない過電流遮断装置は。

イ . 2極にヒューズを取り付けたカバー付ナイフスイッチ
ロ . 2極2素子の配線用遮断器
ハ . 2極にヒューズを取り付けたカットアウトスイッチ
ニ . 2極1素子の配線用遮断器

この回路は単相3線式100/200Vなんだけど、⑥の下の漏電遮断器(四角の「E」のこと)に200Vと書かれているから、使用する電源は200Vだということがわかる。
そして、200V回路の配線用遮断器には2極2素子が必要になるんだ。

ということで、2極1素子の配線用遮断器が誤り。

まぁ、2極2素子の配線用遮断器と2極1素子の配線用遮断器が並んでいたら、明らかに後者の方が機能が制限されているのがわかるよね。

正解は

問37

⑦で示す部分の接地工事の接地抵抗の最大値と、電線(軟銅線)の最小太さとの組合せで、適切なものは。

イ . 100Ω ・ 2.0mm
ロ . 300Ω ・ 1.6mm
ハ . 500Ω ・ 1.6mm
ニ . 600Ω ・ 2.0mm

この問題が出たら、「電気設備に関する技術基準を定める省令」を思い浮かべよう。
この配線図は「単相3線式100/200V」で、「漏電遮断器」は、定格感度電流が30mA、動作時間が0.1秒以内のものを使用している」から、D種接地工事を行う必要があるんだ。

D種接地工事に必要な接地線の太さは1.6mm以上

また、「0.5秒以内に動作する漏電遮断器」が設置されているので、接地抵抗の最大値は500Ωになる。

ということで、最小の太さは1.6mm、接地抵抗の最大値は500Ωが正しい。

正解は

問38

⑧で示す部分の電路と大地間の絶縁抵抗として、許容される最小値[MΩ]は。

イ . 0.1
ロ . 0.2
ハ . 0.3
ニ . 0.4

この部分は矢印の右にある二重の□のdから電気がきている。

また、凡例(はんれい)を見ると、この電源は三相200Vということがわかるね。

「電気設備に関する技術基準を定める省令」では、使用電源が300V以下で対地電圧が150Vを超える場合の絶縁抵抗の最小値は0.2MΩと規定されている。

正解は

問39

⑨で示す部分にモータブレーカを取り付けたい。図記号は。

ブレーカの図記号はBが記入されていて、モータブレーカにはBの真ん中に縦線が入っている

イの開閉器もよく出題されるので必ず覚えておきましょう。

正解は

問40

⑩で示すコンセントの極配置(刃受)で、正しいものは。

まず「3P」と書いてあるから極が3つ、さらに「E」とあるため接地極付きであることがわかる。
極=穴のことだから、選択肢は4つ穴のロかニに絞られる。

ニは引掛形コンセント。
図記号に表記する際は「T(ツイストの意味)」の文字が右下に挿入される

ここには「T」はない。

正解は

問41

⑪で示すボックス内の接続をすべて圧着接続とする場合、使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せで、正しいものは。

このジョイント部分は3方向から3心の電線が出ていて、それぞれ3本ずつで結線する。
つまり3心線×3結線だから、リングスリーブの数は3個。

また、すべての心線は5.5㎟で。太さは直径2.6mmとほぼ同じになる。

ところで、リングスリーブ中は2.6mmを2本までしか圧着することができない。

なので、ここはリングスリーブ大が3個必要になるね。

正解は

問42

⑫で示すボックス内の接続をすべて差込形コネクタとする場合、使用する差込形コネクタの種類と最少個数の組合せで、正しいものは。
ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とする。

本問は差込形コネクタを使用するので、接続する本数がわかれば回答できる。
まずは、©から出ている接地側電線(白線)の接続を考えよう。

上の階段方向、「イ」の蛍光灯、「ロ」の蛍光灯と接続するので、4本の差込形コネクタを使用する。

一方、接地側電線(黒線)は、上にあるスイッチ「イ・ロ・ハ」と接続するので、2本の差込形コネクタを使用する。

あとは、「イ」のスイッチと「イ」の蛍光灯、「ロ」のスイッチと「ロ」の蛍光灯をそれぞれ2本の差込形コネクタで接続する。

そうすると、4本の差込形コネクタを1個、2本の差込形コネクタを3個使用することになるんだ。

正解は

問43

⑬で示す点滅器の取付け工事に使用されないものは。

注にもあるけど、この箇所は工事は600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)を用いたケーブル工事で施工されている。
つまり、VVF工事に適した材料が使われているんだ。

この中で仲間外れは、ロ

ロは金属管用露出形スイッチボックス。

その名のとおり、露出配線工事で使用されるうえ、ケーブル工事ではなく金属管などの工事が必要になる。

正解は

問44

⑭で示す部分の配線工事に必要なケーブルは。
ただし、心線数は最少とする。

このケーブルの2階での接続先を考えてみよう。

まず、蛍光灯「ハ」には接地側電線(白線)が接続するのがわかるね。

さらに2階の3路スイッチ「ハ」は、1階の3路スイッチ「ハ」と2本の電線で接続される。

なので心線数は3本。

正解は

問45

⑮で示すボックス内の接続をリングスリーブで圧着接続した場合のリングスリーブの種類、個数及び圧着接続後の刻印との組合せで、正しいものは。
ただし,使用する電線はすべてとする。
また,写真に示すリングスリーブ中央の○、小、中は刻印を表す。

使用する電線の太さは1.6mmなので、2本なら○、3~4本なら小、5本以上なら中のリングスリーブを使用することを念頭に置いておこう。

では、ボックスの左側の電源から伸びる電線について考えよう。

接地側電線(白線)は蛍光灯「ニ」と右側のコンセントと接続する。
電線の合計は3本だからリングスリーブは小。

非接地側電線(黒線)は右側のコンセントに接続する。
電線の合計は2本だからリングスリーブは○。

最後に、蛍光灯「ニ」とスイッチ「ニ」を接続する。
電線の合計は2本だからリングスリーブは○。

使用するリングスリーブは小×1と○×2。

正解は

問46

⑯で示す部分の配線を器具の裏面から見たものである。正しいものは。
ただし、電線の色別は、白色は電源からの接地側電線、黒色は電源からの非接地側電線、赤色は負荷に結線する電線とする。

スイッチとコンセントの配線の接続が問われている問題。

写真は、上がスイッチで下がコンセント。

まず、コンセントは常に通電している必要があるため、電源からの白線(接地側電線)と黒線(接地側電線)が接続されていなければいけない。

そう考えると、選択肢はイとハに絞られる。

一方、スイッチは電源からの黒線(接地側電線)と、蛍光灯と接続する電線が必要だけど、イのようにコンセントからの白線(接地側電線)を黒い心線で結ぶ必要はない。

正解は

問47

⑰で示す電線管相互を接続するために使用されるものは。

矢印の上に書いてある、IV14×3(E31)がヒント。

これは3本の600Vビニル絶縁電線(IV)を外径31mmのねじなし電線管(E)に収めた電気工事だということがわかる。

つまり、ねじなし電線管同士を接続する材料が答え。

ねじなし菅は、止めねじの付いたねじなしカップリング で接続を行うよ。

正解は

問48

⑱で示すジョイントボックス内の電線相互の接続作業に用いるものとして、不適切なものは。

ロのリングスリーブ用圧着工具は、電線の接続に必要な道具。

このケースでは断面積14㎟のビニル絶縁電線を3つ結線する。

でも、リングスリーブで3本を結線できるのは断面積5.5㎟までになるため、リングスリーブで圧着することができない。

リングスリーブ用圧着工具で対応できないものは、ニの油圧式圧着工具を使って結束するよ。

その他、ロのケーブルカッターはIVケーブルの切断に、ハの電工ナイフはケーブルの被覆処理などに使う。

正解は

問49

⑲で示す図記号の器具は。

これは少し難しめの問題。

この図記号は、イの電流計付箱開閉器

ロはカバー付きナイフスイッチで、□にSが入る図記号。紛らわしいので区別できように使用

ハはおなじみの配線用遮断器。

ニは電磁開閉器。

正解は

問50

この配線図で、使用されていないコンセントは。

2022-1-am

それぞれ確認してみよう。

イはEVPHEV充電用コンセント。
これは初めて出題されたものなので、多くの人がわからなかったと思う。
1階平面図中央にある、20A・250Vのコンセントのこと。

ロは接地極付接地端子付コンセント。
記号はEETで、1階平面図左上の洗面所にあります。

ハは抜け止め接地極付接地端子付防雨型コンセント
LK・EET・WPの記号が書かれているよ。
これは、イのEVPHEV充電用コンセントの真上にある。

ニは接地端子付コンセント。
コンセントの図記号にETのみが書かれたものだけど、これがありそうでない。

正解は

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評価: 5.0

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