2021年(令和3年度)第二種電気工事士 上期筆記試験【午前】を解説

小城
今日は2021年5月30日(日)に行われた令和3年度第二種電気工事士 上期筆記試験【午前】の問題と解説を行うよ

一般問題

本問題の計算で√2、√3及び円周率πを使用する場合の数値は次によること。√2=1.41、√3=1.73、π=3.14

問1

図のような回路で、スイッチSを閉じたとき、a-b端子間の電圧〔V〕は。

イ. 30
ロ. 40
ハ. 50
ニ. 60

まずは回路全体の抵抗と電流を求めよう
スイッチSを閉じると、電流は並列回路を通る時に30ΩではなくスイッチS側を通る。
回路の抵抗は60Ωになる。
電流=電圧/抵抗なので、電流は100/60A

さてa-b端子間の抵抗は30Ω。
電圧=抵抗×電流だから、30×100/60=50V

正解は

復習しよう⇒【一般問題】スイッチを閉じたとき端子間の電圧

問2

抵抗R[Ω]に電圧V[V]を加えると、電流I[A]が流れ、P[W]の電力が消費される場合、抵抗R[Ω]を示す式として、誤っているものは。

前提として、
①抵抗R=電圧V/電流I…ニ
②電力P=電圧V×電流I
を覚えておこう

①の電圧Vに②の電圧Vを代入すると、
(電力P/電流I)/電流I=P/I²

また、①の電流Iに②の電流Iを代入すると、
電圧V/(電力P/電圧V)=V²/P

は誤り

問3

電線の接続不良により、接続点の接触抵抗が0.5Ωとなった。この電線に20Aの電流が流れると、接続点から1時間に発生する熱量[ kJ ]は。
ただし、接触抵抗の値は変化しないものとする。

イ. 72
ロ. 144
ハ. 720
ニ. 1440

まずは電力を計算するので、(抵抗×電流)×電流=電力より
0.5×20×20=200
この200Wは1秒間のもの
つまり熱量を表すためには60(1分あたりを計算するための60と、1時間にあたる60の、60を2回つまり3600をかける必要がある。

200×60×60=720000

JをKJに変えるには1000で割るので、答えは720の

復習しよう⇒【一般問題】熱量を求める

問4

図のような抵抗とリアクタンスとが並列に接続された回路の消費電力[W]は。

イ. 500
ロ. 625
ハ. 833
ニ. 1042

右の12Ωはリアクタンス
簡単に言うとコイルのことで、電力は消費しないため回答には影響を与えない。
通常通り、電圧×電流=電力になるため、
100×100/16=625のが正解

復習しよう⇒【一般問題】リアクタンスと力率

問5

図のような三相3線式200Vの回路で、c-o間の抵抗が断線した。断線前と断線後のa-o間の電圧Vの値[V]の組合わせとして、正しいものは。

イ. 断線前116 断線後116
ロ. 断線前116 断線後100
ハ. 断線前100 断線後116
ニ. 断線前100 断線後100

断線前のスター結線三相交流回路の線間電圧は200V。これを√3で割ることで相電圧は計算できます。

200÷√3≒116V

一方、断線後はa-oとb-oが線間電圧200Vを等分します。

200÷2=100V

スター結線の三相交流回路の電線を見たら、断線前は116V、断線後は100Vと暗記しましょう。
正解は

問6

図のような単相3線式回路で、スイッチaだけを閉じたときの電流計Ⓐの指示値I₁[A]とスイッチa及びbを閉じたときの電流計Ⓐの指示値I₂[A]の組合せとして、適切なものは。
ただし、Ⓗは定格電圧100Vの電熱器である。

aを閉じるとAに電流が流れる
200÷100で2A
a及びbを閉じるとAは中立線になるため電流は流れない
よって0A
正解は

問7

図のような三相交流回路において、電線1戦当たりの抵抗が0.2オーム、線電流が15Aのとき、この電線路の電力損失[W]は。

イ. 78
ロ. 90
ハ. 120
ニ. 135

電線1線あたりの電力損失は
W=電圧×電流=(0.2×15)×15=45W
3線あるため、45W×3=135W
正解は

問8

合成樹脂製可とう電線管(PF管)による低圧屋内配線工事で、管内に断面積5.5㎣の600Vビニル絶縁電線(軟銅線)7本を収めて施設した場合、電線1本当たりの許容電流[A]は。
ただし、周囲温度は30℃以下、電流減少係数は0.49とする。
イ. 13
ロ. 17
ハ. 24
ニ. 29

断面積5.5㎟の許容電流は48A
48×0.49≒24A
正解は

問9

図のような電熱器Ⓗ1台と電動機Ⓜ2大が接続された単相2線式の低圧屋内幹線がある。
この幹線の太さを決定する根拠となる電流Iw[A]と幹線に施設しなければならない過電流遮断機の定格電流を決定する根拠となる電流IB[A]の組合せとして、適切なものは。
ただし、需要率は100%とする。

イ. Iw 50 IB 125
ロ. Iw 50 IB 130
ハ. Iw 60 IB 130
ニ. Iw 60 IB 150

まずは電熱器と電動機のそれぞれの定格電流の合計を求めます。

電熱器の定格電流の合計Ihは、Ih=10
電動機の定格電流の合計Imは、Im=20+20=40

また、ImはIm>Ih、Im≦50Aだから、
Iw≧1.25×Im+Ih=1.25×40+10=60

ということで、選択肢はハとニに絞られる。

次に過電流遮断器の根拠となる定格電流IB[A]を求めよう。
電動機が接続されているから3×Im+Ihと2.5×Iw をそれぞれ計算。
130、150になるね。

①3Im+Ih≦2.5Iwの場合は、IB≦3Im+Ih
②3Im+Ih>2.5Iwの場合は、IB≦2.5Iw

この場合は130≦150で①になるから、IB≦130になる。
正解は

復習しよう⇒【一般問題】電動機に接続する幹線の電流の最小値

問10

 低圧屋内配線の分岐回路の設計で、配線用遮断器、分岐回路の電線の太さ及びコンセントの組合せとして、適切なものは。
 ただし、分岐点から配線用遮断器までは3m、配線用遮断器からコンセントまでは8mとし、電線の数値は分岐回路の電線(軟銅線)の太さを示す。
 また、コンセントは兼用コンセントではないものとする。

毎回、問10で出題される頻出問題。
ロは、2.6㎜以上必要
ハは、コンセントが20A以下でなければいけない
ニは、8㎟以上必要
正解は

問11

エントランスキャップの使用目的は。
イ. 主として垂直な金属管の上端部に取り付けて、雨水の侵入を防ぐために使用する。
ロ. コンクリート打ち込み時に金属管内にコンクリートが侵入するのを防止するために使用する。
ハ. 金属管工事で管が直角に屈曲する部分に使用する。
ニ. フロアダクトの終端部を閉そくするために使用する。

エントランスキャップを正しく説明しているものは
ハは、ターミナルキャップなので区別がしっかりつくようにしよう。

問12

耐熱性が最も優れているものは。
イ. 600V二種ビニル絶縁電線
ロ. 600Vビニル絶縁電線
ハ. MIケーブル
ニ. 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル

ビニル製は熱に弱いことを頭の中に入れておこう。

一つひとつみていくと、
イは75℃。ロを強化したバージョン
ロは60℃
ハは金属で保護されたケーブルで高温高圧に適し、1,260℃まで対応可
ニは60℃。技能試験でも使われる一般的なケーブル

正解は

問13

電気工事の種類と、その工事に使用する工具との組合せで、適切なものは。
イ. 合成樹脂管工事とリード型ねじ切り
ロ. ライティングタクト工事と合成樹脂管用カッタ
ハ. 金属管工事とパイプベンダ
ニ. 金属線ぴ工事とボルトクリッパ

イは、ねじ切りは電線管
ロ、ライティングダクトは金属で熱を発するため、熱に弱い合成樹脂管は使用しない
ニ、ボルトクリッパは軟鉄線・銅線を切断する器具だから金属線ぴは切断しない
正解は
ここの組み合わせは頻出なのでしっかり覚えておこう。

問14

極数6の三相かご形誘導電動機を周波数60Hzで使用するとき、最も近い回転速度[min-¹]は。
イ. 600
ロ. 1200
ハ. 1800
ニ. 3600

公式は120×周波数÷極数なので
120×60÷6により1200
正解は

問15

直管LEDランプに関する記述として、誤っているものは。
イ. すべての蛍光灯照明器具にそのまま使用できる。
ロ. 同じ明るさの蛍光灯と比較して消費電力が小さい。
ハ. 制御装置が内蔵されているものと内蔵されていないもとのがある。
ニ. 蛍光灯に比べて寿命が長い。

ロとニはなんとなく合ってそうだよね。
最後の二択で絞ると、誤りは
直管LEDは注意が必要

問16

写真に示す材料の名称は。

イ. 無機絶縁ケーブル
ロ. 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形
ハ. 600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル
ニ. 600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形

この手の問題は写真の情報をしっかり読み込めれば解けるよ。
写真のケーブルは平形なので「ロ」と「ハ」の二択。
左写真の「<PE>」はポリエチレンの意味。
右写真は「EM」はエコマテリアル、「EEF」はポリエチレン絶縁・ポリエチレンシース・フラットの意味。
正解は
ちなみに、写真の灰色の部分(シース)は耐燃性ポリエチレン、電線の絶縁被覆はポリエチレンでできている。

問17

写真に示す材料の器具の名称は。

イ. 漏電警報器
ロ. 電磁開閉器
ハ. 配線用遮断器(電動機保護兼用)
ニ. 漏電遮断器

もうこれは暗記しよう。
正解は

問18

写真に示す工具の名称は。

イ. 手動油圧式圧着器
ロ. 手動油圧式カッタ
ハ. ノックアウトパンチャ(油圧式)
ニ. 手動油圧式圧縮器

写真の器具はの手動油圧式圧着器。
電線を圧着端子で圧着させるときに使う器具だよ。
ニの手動油圧式圧器と一文字違いなので最後まで注意しよう

問19

次表は単相100V屋内配線の施設場所と工事の種類との施工の可否を示す表である。表中のa~fのうち、「施設できない」ものを全て選んだ組合せとして、正しいものは。

イ. a、f
ロ. eのみ
ハ. bのみ
ニ. e、f

ケーブル工事と合成樹脂管(CD管除く)はこの手の施工場所の条件はクリアしているから、「湿気・水気・隠ぺい場所」などの問題に出てきたらOKだと考えて大丈夫。
この問題でのカギはライティングダクト工事の施工の可否。
ライティングダクトは水に触れると漏電する危険があるから湿気はダメ。
隠ぺい場所でも点検できればOKだから、正解は
ちなみにライティングダクト工事は点検できない隠ぺい場所はダメ。

問20

低圧屋内配線工事(臨時配線工事の場合を除く)で、600Vビニル絶縁ビニルシースケーブルを用いたケーブル工事の施工方法として、適切なものは。
イ. 接触防護装置として施した場所で、造営材の側面に沿って垂直に取り付け、その支持点間の距離を8mとした。
ロ. 金属製遮へい層のない電話用弱電流電線と共に同一の合成樹脂管に収めた。
ハ. 建物のコンクリート壁の中に直接埋設した。
ニ. 丸形ケーブルを、屈曲部の内側の半径をケーブル外径の8倍にして曲げた。

一つひとつ見ていこう。
イの場合、支持点間の距離を6m以下。
ロは×。ケーブルと、水道管、ガス管、弱電流電線を接触は事故につながる可能性があるから近づけてはいけない。
ハのようにコンクリートに直接埋設すると交換できなくなるから絶対ダメ
ということで、正解は
ケーブル外径の6倍以上であれば問題なく施工できる。

問21

金属管工事で金属管とアウトレットボックスを電気的に接続する方法として、施工上、最も適切なものは。

このスタイルは初めて出題されるから、場合によっては落としても仕方ない。
金属管とアウトレットボックスを電気的に接続するにはボンド線を使用する。
のように、ボックスコネクタからアウトボックスの裏面を通して先端に輪を作り、接地用ねじでアウトレットボックスに接続する。

問22

ケーブル工事による低圧屋内配線で、ケーブルと弱電流電線の接近又は交差する箇所がa~dの4箇所あった。a~dのうちから適切なものを全て選んだ組合せとして、正しいものは。
a:弱電流電線と交差する箇所で接触していた。
b:弱電流電線と重なり合って接触している長さが3mあった。
c:弱電流電線と接触しないように離隔距離を10cm離して施設していた。
d:弱電流電線と接触しないように堅ろうな隔壁を設けて施設していた。

イ. dのみ
ロ. c、d
ハ. b、c、d
ニ. a、b、c、d

問20のところでも解説したけど、水道管、ガス管、弱電流電線をケーブルと接触させると事故につながる可能性があるから絶対に接触させてはダメ。
だから正解は

問23

低圧屋内配線の金属可とう電線管(使用する電線管は2種金属可とう電線管とする)工事で、不適切なものは。

イ. 管の内側の曲げ半径を管の内径の6倍以上とした。
ロ. 管内に600Vビニル絶縁電線を収めた。
ハ. 管とボックスとの接続にストレートボックスコネクタを使用した。
ニ. 管と金属管(鋼製電線管)との接続にTSカップリングを使用した。

金属可とう電線管と金属管(鋼製電線管)との接続にコンビネーションカップリングを使用する。
だから正解は
ちなみにTSカップリングはビニル管同士を接続する際に使用するよ。

問24

低圧電路で使用する測定器とその用途の組合せとして、正しいものは。

イ. 検電器 と 電路の充電の有無の確認
ロ. 回転計 と 三相回路の相順(相回転)の確認
ハ. 回路計(テスタ) と 絶縁抵抗の測定
ニ. 電力計 と 消費電力量の測定

正解はイ
ロの回転計は、回転運動をする機器の回転数を計測する測定器。
ハの回路計(テスタ)は、電圧や電流、回路の抵抗を計測する測定器。
ニの電力計は、電力を測るための電気計器。

問25

次表は、電気使用場所の開閉器又は過電流遮断器で区切られる低圧電路の使用電圧と電線相互間及び電路と大地との間の絶縁抵抗の最小値についての表である。
次の空欄(A)、(B)及び(C)に当てはまる数値の組合せとして、正しいものは。

イ. (A)0.1 (B)0.2 (C)0.3
ロ. (A)0.1 (B)0.2 (C)0.4
ハ. (A)0.2 (B)0.3 (C)0.4
ニ. (A)0.2 (B)0.4 (C)0.6

問題は頻出で、覚えていないと配線図問題も解けないので必ず暗記しよう。
正解は

問26

直読式接地抵抗計を用いて、接地抵抗を測定する場合、被測定接地極Eに対する、2つの補助接地極P(電圧用)及びC(電流用)の配置として、適切なものは。

頻出問題。
「EPC・直線で間隔は10m」と暗記しよう。
正解は

問27

単相交流電源から負荷に至る回路において、電圧計、電流計、電力計の結線方法として、正しいものは。

各計測器を接続するルールとして、電流計は回路に直列、電圧計は並列に設置する。
そうすると残りはイとニ。
電力計は電流と電圧を計測する必要場があるため、回路と直列かつ並列に設置する。
正解は

問28

「電気工事法」において、一般用電気工作物の工事又は作業で電気工事士でなければ従事できないものは。

イ. 差し込み接続器にコードを接続する工事
ロ. 配電盤を造営材に取り付ける作業
ハ. 地中電線用の暗きょを設置する工事
ニ. 火災感知器に使用する小型変圧器(二次電圧が36V以下)二次側の配線工事

配電盤を造営材に取り付ける作業は電気工事士しかできない作業。
それ以外の電気工事士法政令で定められた「軽微な工事」は電気工事士でなくても工事が可能。
正解は
この問題は頻出なので暗記しよう。

問29

「電気用品安全法」の適用を受ける次の電気用品のうち、特定電気用品は。

イ. 定格電流20Aの配線用遮断器
ロ. 消費電力30Wの換気扇
ハ. 外径19㎜の金属製電線管
ニ. 消費電力1kWの電気ストーブ

特定電気用品は<PS>Eのマークが付いている。
ロとニは、一般的な電気用品なので除外。
ハは、わかりにくいけど特定電気用品以外の電気用品として定められている。
よって正解は
配線用遮断器が特定電気用品であることは必ず覚えておこう

問30

一般用電気工作物の適用を受けないものは。
 ただし、発電設備は電圧600V以下で、1構内に設置するものとする。

イ. 低圧受電で、受電電力の容量が35kW、出力15kWの非常用内燃力発電設備を備えた映画館
ロ. 低圧受電で、受電電力の容量が35kW、出力10kWの太陽電池発電設備と電気的に接続した出力5kWの風力発電設備を備えた農園
ハ. 低圧受電で、受電電力の容量が45kW、出力5kWの燃料電池発電設備を備えたコンビニエンスストア
ニ. 低圧受電で、受電電力の容量が35kW、出力15kWの太陽電池発電設備を備えた幼稚園

一般用電気工作物は、発電設備の出力に注目する
50kW未満の太陽電池発電設備、20kW未満の風力発電設備、10kW未満の燃料電池発電設備・非常用内燃力発電設備が適用を受けることができる。
そのため、適用を受けないのは

配線図問題


図は、鉄筋コンクリート造集合住宅の1戸部分の配置図である。この図に関する次の各問いには4通りの答え(イ、ロ、ハ、ニ)が書いてある。それぞれの問いに対して、答えを1つ選びなさい。

【注意】
1.屋内配線の工事は、特記のある場合を除き600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)を用いたケーブル工事である。
2.屋内配線等の電線の本数、電線の太さ、その他、問いに直接関係のない部分等は省略又は簡略化してある。
3.漏電遮断器は、定格感度電流30mA,動作時間0.1秒以内のものを使用している。
4.選択肢(答え)の写真にあるコンセント及び点滅器は、「JIS C 0303:2000 構内電気設備の配線用図記号」で示す「一般形」である。
5.ジョイントボックスを経由する電線は、すべて接続箇所を設けている。
6.3路スイッチの記号「0」の端子には、電源側又は負荷側の電線を結線する。

問31

①で示す図記号の機器の名称は。

イ. チャイム
ロ. タイムスイッチ
ハ. ベル
ニ. ブザー

紛らわしいけど、正解は
「音符はチャイム」と暗記しよう。

問32

②で示す部分の小勢力回路で使用できる電圧の最大値[V]は。

イ. 24
ロ. 30
ハ. 48
ニ. 60

小勢力回路の使用電圧は60V以下。頻出問題だから必ず覚えよう。
正解は

問33

③で示す低圧ケーブルの種類は。

イ. 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形
ロ. 600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(単心3本のより線)
ハ. 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形
ニ. 600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル

少し難易度が高い問題。
CVとは架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(Cross-linked polyethylene insulated Vinyl sheath cable)の意味。
そして、CVの後にあるTはトリプルのT。つまり、単心3本のより線であることを示している。
また、平面図をよく見ると、このケーブルには心線が3本通っている。
なので正解は

問34

④で示す図記号の器具の種類は。

イ. 位置表示灯を内蔵する点滅器
ロ. 確認表示灯を内蔵する点滅器
ハ. 熱線式自動スイッチ
ニ. 遅延スイッチ

「H」は位置表示灯で「L」は確認表示灯。
間違えないように区別して覚えよう。
なので正解は

問35

⑤で示すコンセントの極配置(刃受)は。

記号図のEより、設置極が付いていることがわかるのでイは除外。
正しいのは
形に注意しよう。
ちなみにイは300Vの刃受。

問36

⑥で示す部分はルームエアコンの屋外ユニットである。その図記号の傍記表示は。

イ. O
ロ. B
ハ. I
ニ. R

屋外はOutodoorなので、Oのが正解。
一方、屋内ユニットはIndoorのI

問37

⑦で示す機器の定格電流の最大値[A]は。

イ. 15
ロ. 20
ハ. 30
ニ. 40

平面図でⓙの場所を確認すると、無印のコンセントに接続されている。
コンセントは定格電流が30Aの場合は図記号に30Aと表記されるが、20A以下の場合は何も表記されない。
そのため、⑦の定格電流の最大値は20A

問38

⑧で示す部分の電路と大地間の絶縁抵抗として、許容される最小値[MΩ]は。

イ. 0.1
ロ. 0.2
ハ. 0.4
ニ. 0.6

この図は「1φ3W 100/200V」と書いてあるように、単相3線式で電路の使用電圧200V、対地電圧100Vの回路だということがわかる。
問25の表に当てはめてみよう。

対地電圧150V以下なので最小値は0.1MΩになる。
正解は

問39

⑨で示す器具にコード吊りで白熱電球を取り付ける。使用できるコードと最小断面積の組合せとして、正しいものは。

イ. ビニルコード 1.25㎟
ロ. ビニルキャブタイヤコード 0.75㎟
ハ. 丸打ちゴムコード 0.75㎟
ニ. 袋打ちゴムコード 0.5㎟

白熱電球は熱が発生するためビニルコードは不向き
また、電球線のコードは0.75㎟以上必要。
正解は

問40

⑩で示す部分の最小電線本数(心線数)は。

イ. 2
ロ. 3
ハ. 4
ニ. 5

⑩は上下のジョイントボックスの間を結んでいるが、スイッチと電源の電線が行き来していないため、単純に心線は接地と非接地の2本のみになる。
正解は

問41

⑪で示す図記号の機器は。

⑪は①のチャイムに接続している。
また、ハをよくみると「チャイムトランス」という表記が確認できる。
正解は
Ⓣとは小型変圧器のことで、チャイム用変圧器も同じ記号になる
その他の画像も見てみよう。
イは、タイムスイッチ
ロは、リモコントランス
ハは、小型タイマー

問42

⑫で示す部分の工事において、使用されることのないものは。

この工事は合成樹脂製可とう電線管(PF管)工事。

イは合成樹脂製可とう電線管(PF管)。この工事では必須の電線管
ロのTSカップリングは、ビニル管同士を接続する際に使用。⑫は樹脂菅のためこの工事には不要。
ハの通線ワイヤーは電線を通すときに使用
ニの樹脂管カッターはPF管を切断するために使用

よって正解は

問43

⑬で示す図記号の器具は。

ポイントは図記号のP。
Pとはプルスイッチのこと。
つまり、手で引っ張るタイプのスイッチのついたが正解

問44

⑭で示すコンセントの電圧と極性を確認するための測定器の組合わせで、正しいものは。

電圧を測定するのは回路計(テスタ)
イとロの上にある測定器。ハとニの上にある測定器は絶縁抵抗計で、中央に記載された「MΩ」が目印。

極性を確認する測定器は検電器。
なのでが正解。
ちなみにイとハは接地抵抗計、ニはクランプ電流計。

問45

⑮で示す図記号の器具は。

この図記号は配線用遮断器のため、漏電遮断器のロとニは×。
200Vに対応したが正解

問46

⑯で示すボックス内の接続をすべて圧着接続とする場合のリングスリーブの種類、個数および圧着接続語の刻印との組合せで、正しいものは。
 ただし、使用する電線はすべてVVF 1.6とする。また、写真に示すリングスリーブ中央のO、小、中は刻印を表す。

まず、電線の太さを確認しよう。
1.6㎜の電線のため、2本接続は〇、3、4本は小、5本以上は中のリングスリーブの使用が前提になる。
次に、ⓑから出ている非接地側(黒)と接地側(白)の電線の接続を考えてみよう。

非接地側の電線はスイッチとコンセントと結びつく。
⑯の上方向にあるスとセのスイッチ、下にあるジョイントボックスに接続するから、圧着接続する電線は3つなのでリングスリーブは小。

一方、接地側の電線は照明とコンセントと結びつく。
⑯の左にあるCH(シャンデリア)セと右側の引掛シーリングのス、下にあるジョイントボックスに接続する。
圧着接続する電線は4つなのでリングスリーブは小。

最後にスイッチと照明の組み合わせを考える。
スのスイッチと引掛シーリングを接続するのに使用するリングスリーブは〇

同様に、セのスイッチとCHセの接続もリングスリーブ〇


使用するリングスリーブは〇×2、小×2
なので正解は

問47

⑰で示すボックス内の接続をすべて圧着接続とする場合、使用するリングスリーブの種類と最少個数の組み合わせで、適切なものは。
ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とする。

電線の太さは1.6㎜の電線のため、2本接続は〇、3、4本は小、5本以上は中のリングスリーブの使用する。
この図では⑰の上にあるジョイントボックスの先にⓐがあり、非接地側(黒)と接地側(白)の電線はそこから伸びてきている。
まず、非接地側の電線の接続を考えると、スイッチのある⑬、シの換気扇のスイッチ、台所の蛍光灯のスイッチ、サのスイッチ。
合計で5つの電線を接続するためリングスリーブは中。

続いて接地側の電線は、⑬の蛍光灯、サの蛍光灯、シの換気扇、台所の蛍光灯。
合計で5つの電線を接続するためリングスリーブは中。

最後に、サのスイッチと蛍光灯を接続するのに使用するリングスリーブは〇。
しかし、本問では〇がないため、同じ口径のリングスリーブ小を使用する。

使用するリングスリーブは小×1、中×2。
なので正解は

問48

⑱で示すボックス内の接続をすべて差込形コネクタとする場合、使用する差込形コネクタの種類と最小個数の組合せで、正しいものは。
ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とする。

本問は差込形コネクタを使用するので、接続する本数だけわかれば回答できる。
まずは、©から出ている接地側の電線の接続を考えよう。
上のジョイントボックス、チのスイッチ、下のジョイントボックスと接続するので、4本の差込形コネクタを使用する。

一方、非接地側も上のジョイントボックス、下のジョイントボックス、チの引掛シーリングと接続するので、4本の差込形コネクタを使用する。

最後にチのスイッチとチの引掛シーリングを2本の差込形コネクタで接続する。

使用する差込形コネクタは2本×1、4本×2。
正解は

問49

この配線図の図記号から、この工事で使用されていないコンセントは。


イは、左下。
ロは、⑬の照明の左隣。
ハは、④のスイッチの右隣。
この工事で使用されていないコンセントは

問50

この配線図の図記号から、この工事で使用されていないスイッチは。
ただし、写真下の図は、接点の構成を示す。

イは、⑯のジョイントボックスの左下。
ロは、④。位置表示灯内蔵スイッチ。
ハは、位置表示灯内蔵3路スイッチ。
二は、⑰のジョイントボックスの上にあるL。確認表示灯内蔵スイッチ。
この工事で使用されていないのは
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